2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ともあれ。

羽入辰郎の著作は、ウェーバー周りが主著とされて今後も推移していくのだろうが、あれは各論ではないか。羽入本人の社会学観を示した著作=主著は本書である、と思うのだが。というか、もう早速東京大学教養学部系からの本書への討ち入りは始まってるのです…

ただ。。

恐るべきは、これが講義録であるということである。このネタを大学で、非常勤講師の講義で、やったというのである。まじかよ!!!うらやましい。なにが?て? 元とれてる感じが。

橋本努1994『自由の論法』創文社

この本の思想負荷性や、あとがきを目にしたとき、悪寒が走ったオカンが奔った、って誤変換があったらナイスだ、、うるさいぞ、、。橋本努は、その学問の作法の実験場として自らのHPを設け、大師匠であった折原浩を煽って書かせて、羽入を誘導しようと画策し…

ところで。

こういう視点で社会学を考えているモンに、この人自身は人間をどうみているのかなぁ、ダハハハァ〜(山田風味で)、なんて聞くのはだいぶ勇気がいる。かなり怖いぞ。フツーに質問すれば良いハナシじゃね〜のかよ!ミヤダイばっかりでないのね。こういう手合…

もそっと真面目な勧め方が

あるとすれば、社会科学の首取り武者、山形浩生によって訳出再版された、ミルグラム2008『服従の心理』河出書房新社をじかに読むと、ほんとへこむ。人様に。自分にも。でも本書から始めれば、ちったあ大丈夫かも。何がダイジョブだ!!チッ、気休めかよ!! …

羽入辰郎2009『支配と服従の社会学』ミネルヴァ書房

伊集院光は、相変わらす"汚いメーテル"と同乗し妄想特急を走らせてるらしいが、羽入辰郎は、キッついメーテル(奥さん)と因果鉄道に乗り込み、古びた社会学を"駆け抜け"ていく。 、、何言ってんだか いやあ、だから社会学者っつ〜か、根本敬の著作と並べてp…

今回の時点においても

マスコミ=情報媒体としての役割を果たしたのは、便乗する企業、と新聞記者に目された京浜電鉄のほうであったといえる。そのキーとなるものが、本文中にも登場する『京浜遊覧案内』という刊行物である。URLを俟つまでもなく、これは明らかに京浜電鉄のそれで…

しかし。

新聞記者とかいう野暮ったい豚児、もとい優等生は、そうはみない。やはりそういう固定した像でフィルタリングし背景に追いやってしまうのである。しょっぱなからこんなだったから、もしかしたら研究者自身の側からその像に満足してしまい、それこそ、いつだ…

坪井というひとは、

考古学の祖でもあるが、考現学の祖型をつくった人でもあるというのは、考現学を開闢した今和次郎によって明示されている。繁華街を行きかう人々の服装の組み合わせや統計をとって、和装から洋装への移行の度合いを分析する論考を風俗測定という名で発表して…

はじめからこうで、今もこんなんです。たぶん。

ここで語られている事象の登場人物は、調査する考古学者(=坪井正五郎)とその"椿事"にあやかろうと流行神を出現させる民衆、その動きから一山充てようと便乗しようとする企業(=京浜電鉄)、そして第三者面をおっさげて「優等生」じみた"義憤"を書きつけ…

桜井準也2009「明治期における遺跡と民衆」『横浜市歴史博物館紀要』13

これもいただいてずいぶん経ってしまいました。申し訳ないです。

たまたま

理念なる担い手によって動いていったこういうプロジェクトは、一度潰えたとしても後にはああしてまがりなりにも展開を遂げている。しかし理念、の枠組みだけ継承し、高碕とは逆にレントシーキング、ロビー活動でつないでいるあのお空の更に上の方の開発って…

ま、ともかく。

ああ!こんな人が!と思ったのは、 高碕達之助! 教科書は面白げもなく中国国交史の一コマの登場人物としてしか紹介しないし、国語の教科書は名前も示してあげない。しかしこの人物は、、、、 リアル花咲じじいである(こらこら) いや、結構大真面目にそう…

何かにこう、似ている

と思っていたわけだが、宇宙に人が住めるか、とサルだけ乗せてロケット飛ばしたり、カエル連れて行ったりと、ゆったりのったりやっているアレは、そういう思惟とつながっているのか。などとカッテに納得したりする。つまり馴化から植民化という連想妄想であ…

犬塚康博2009「新京動植物園考」『千葉大学人文社会科学研究』18

3月にお会いした際、発表のなかで、満州新京において地域博物館の胎動がフツフツとしていたのに並行して、もとい前後して動物園を舞台とした活動も独自の問題意識をもって既に進行していた、ということを鶴田総一郎編集の博物館学概論から看取できることを知…

とほほ。

拝読させていただいているのに、生業にかまけて何のコメント示さないこのふがいなさよ。ほんと、すみません。