犬塚康博2009「新京動植物園考」『千葉大学人文社会科学研究』18

 3月にお会いした際、発表のなかで、満州新京において地域博物館の胎動がフツフツとしていたのに並行して、もとい前後して動物園を舞台とした活動も独自の問題意識をもって既に進行していた、ということを鶴田総一郎編集の博物館学概論から看取できることを知った。で、さらにfischeさん自身、その内容を今回記していたのであった。
 「さらに前の」3月にお会いしたときに、もうすでに普及活動施設または遊興施設ではなく馴化の実験場たる動物園像としてハーゲンベックというものがあるというお話を伺ってはいたのだが、日本人によってその射程の活動が旭山に至るまで存在したということは今回の論文、またfischeさん自身のエントリより垣間見ることができた。