2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

青梅市郷土博物館特別展「誰もができた石器作り」石器製作技術展

過日触れた"青梅の展示"とは、実はこのことである。 実験考古学に対する反論は、いつも通り一遍である。「実際の遺物と、実験の結果出来したモノとを並記せよ」 で。展示で実験のプロセスを説明をシナリオとしつつ、それを示したのがこの展示。というわけで…

五島綾子2007『ブレークスルーの科学』日経BP社

白川英樹の発見パターンのプロセスを検証した本である。 白川は、即戦力直結な応用研究ではなく、基礎研究たる課題に直面している以上これを続行すべく、そしてブレークスルーを招来すべく、日本の研究者がのっかっている論文量産フレームワークから離脱する…

P.ファイアアーベント2007『知についての三つの対話』ちくま学芸文庫

既にこの話題に触れているが、忘れないうちにファイアアーベントによるストーンヘンジの研究者の話についてここに書き留めておく。 対象は、前回のAとB(=ファイアアーベント)の対話、Aが"あの低能ども"と連呼するBに辟易し、一旦降参した直後にはじまる。 A…

品川歴史館特別展「日本考古学は品川から始まった」(〜11/25)

この講演会にて、斎藤忠さんに代わって館長である坂詰秀一さんが喋った。考古学の文献渉猟でも著名で、件の一つ目のラインの"領袖"そのひとである。その彼が、『日本考古提要』という著作を巡る学会の個人攻撃とその著者の没落があったことに触れていた。 こ…

残存する史観が

この二分木。そこで、第2考古学と言いたいわけですかいね〜 ところで。「開発側につけ込まれる隙をあたえている」とかいう、その主体が「姿勢」という無生物である、というのは、この主張のミソ、ではないだろうか。 この著者つまり2つ目のラインの幕下の一…

そうそう

このままでは本当にチャカシ・ワードとなってしまうので。 ヴァレ神父の籤言とやらの絵解きをま。知ってるのでしょうけどね。 その人は、ある難問を解く鍵を、ヴァレ神父という人物が書いた小冊子から得、その鍵に導かれて論文を書いた。この論文を批評した…

と、現物読まずに何をいってもしょうもないものの。

この部分からレンフルーたち社会の研究への射程への拡張をどう語っているのか、それがこの記述の焦点ということでしょうか、改訂されるにしろ、空手形に終わるにしろ。羨望をもって読むにしろ、小沢一郎の会見で取り囲む政治部記者のように懐疑的に半笑いを…

ヴァレ神父の籤言から、あわや炎上か

なんて、言ってますけど、チャカシでこんなタイトルではありません。こういう"延焼"は、この後ろ暗いセカイでは茶飯事でしょう。だから大袈裟な!んなこたあない。 、 、 、 なんでレンフルーたちは、Hawksという研究者の言説から、社会の研究への射程を待望…