もそっと真面目な勧め方が

あるとすれば、社会科学の首取り武者、山形浩生によって訳出再版された、ミルグラム2008『服従の心理』河出書房新社をじかに読むと、ほんとへこむ。人様に。自分にも。でも本書から始めれば、ちったあ大丈夫かも。何がダイジョブだ!!チッ、気休めかよ!!
また、フランス革命を起点としたコントらによる社会学の勃興期の把握は、同時に制度というものの"御里"が知れるような制度史観を感じさせる。例えば、この観点ならホッブスやトゥグビルの放った球を真芯に近いところで打ち返せるような感覚。オホォウ〜、言うねーpoli。ほっとけ!!少なくとも、ギリシャ・ローマの制度史を援用するアレント関曠野なしでじかに挑むよりも、これを勧めたい気がする。