2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

関口存男・一郎2005『関口・初等ドイツ語講座 上』三修社

先の意味形態論の集大成を執筆することに専念していた晩年まで本書の吟味にあたっていたようである。(序文に記された年が1956年。彼が亡くなるのが1957年のことである)それだけに意味形態論の説明に仮託すべく関口が選んだ冠詞のうち、本書の定冠詞のくだ…

池内紀2010『ことばの哲学 関口存男のこと』青土社

生業が結構慣れないことばかりで、呼吸するようにしていた読書からも遠ざかっていた。その回帰を促したのが、これである。 バクハツ頭先生vsSondernとかいうチョビ髭男の一騎打ち!! である。本書は、前期ヴィトゲンシュタインと関口の意味形態論をしばしば…

内田百輭1991『第一阿房列車』福武文庫

実は、百輭にとって不倶戴天の敵だったりする関口であるが。。ど〜考えても話題の品はどつこつだろ。本書はすぎし日、谷崎三昧のマンセーを悪の道に引きずり込んだpoli所有の毒物の一つなのであった。

そんなことよりも。。

これでようやく、仙台湾の貝塚群界隈を再び賑やかにして下さるのだろうか。楽しみだぁ。いいや、もうそれは始まっているようだけども。。

岡村道雄2010『旧石器遺跡捏造事件』山川出版社

ある老兎が、それまで性急に陥ることなく亀のように手堅く歩む者を尻目に惰眠をこき続けてきたくせに、「火中の栗を拾う」と気の利いた詞を言った態を気取り十年前の混乱に乗じて突如闖入した。しかし。2,3年かそこいらで、その場を脱兎の如く遁走した。…