2009-07-19から1日間の記事一覧

今回の時点においても

マスコミ=情報媒体としての役割を果たしたのは、便乗する企業、と新聞記者に目された京浜電鉄のほうであったといえる。そのキーとなるものが、本文中にも登場する『京浜遊覧案内』という刊行物である。URLを俟つまでもなく、これは明らかに京浜電鉄のそれで…

しかし。

新聞記者とかいう野暮ったい豚児、もとい優等生は、そうはみない。やはりそういう固定した像でフィルタリングし背景に追いやってしまうのである。しょっぱなからこんなだったから、もしかしたら研究者自身の側からその像に満足してしまい、それこそ、いつだ…

坪井というひとは、

考古学の祖でもあるが、考現学の祖型をつくった人でもあるというのは、考現学を開闢した今和次郎によって明示されている。繁華街を行きかう人々の服装の組み合わせや統計をとって、和装から洋装への移行の度合いを分析する論考を風俗測定という名で発表して…

はじめからこうで、今もこんなんです。たぶん。

ここで語られている事象の登場人物は、調査する考古学者(=坪井正五郎)とその"椿事"にあやかろうと流行神を出現させる民衆、その動きから一山充てようと便乗しようとする企業(=京浜電鉄)、そして第三者面をおっさげて「優等生」じみた"義憤"を書きつけ…

桜井準也2009「明治期における遺跡と民衆」『横浜市歴史博物館紀要』13

これもいただいてずいぶん経ってしまいました。申し訳ないです。