五島綾子2007『ブレークスルーの科学』日経BP社

 白川英樹の発見パターンのプロセスを検証した本である。
 白川は、即戦力直結な応用研究ではなく、基礎研究たる課題に直面している以上これを続行すべく、そしてブレークスルーを招来すべく、日本の研究者がのっかっている論文量産フレームワークから離脱することを選んだ。
 考古学において、ブレークスルーというものがあるのか。奇しくも1月頭まで開かれている某所の企画展は、20超の年月の果てのブレイクスルーに至るまでのウォークスルー原典はこれとなっている。