岡村道雄2010『旧石器遺跡捏造事件』山川出版社

 ある老兎が、それまで性急に陥ることなく亀のように手堅く歩む者を尻目に惰眠をこき続けてきたくせに、「火中の栗を拾う」と気の利いた詞を言った態を気取り十年前の混乱に乗じて突如闖入した。しかし。2,3年かそこいらで、その場を脱兎の如く遁走した。と見たのは、poliの記憶違いであったか、、、、
 ま。ともあれ。そんな兎とは違い、この人は、その火中の栗を拾い十年近くこれを握りしめ本書を上梓するに至った。で。世間では、6月かそこいらに"祭り"が発生。そこからは、その十年などなかったかのような態を働くものが顕著に現れた。十年前、被害者意識ばかり肥大させていた輩とほぼ同じ顔触れである。で、今回加害者に成りかけたのだといえる。もっとも、先の亀の輩の先達の一人の雷撃により正気に戻った一幕もあったとのこと。十年前の発覚によって、「科学」と称される只の"反動"というか、コアダンプというかゴミが吐かれ、これを愛玩する外部の研究者(敢えて部外者として外部と書く。あ、poliも外部にゃ外部だね、しかし。。)がただ"いい気分"になっただけである。で、良いわけか??