ふたつめ。"循環する推移=投票のパラドクス??"

 時系列という特定の順序が確定している、とはいいがたい。 束といっていいのやら、、といらんことをよけ〜に派生させつつ。


図2の土器にアルファベットがつけられていなかったら、弥生土器の知識を全く持たない人は、土器の変化が、左から右に向って進行したのか、その逆であったのか、判断に苦しむであろう。このように、型式の組列は編成できたが、変化の方向がわからないという場合がある。
(横山浩一1985「型式学」『岩波講座 日本考古学』1 岩波書店p.50 ll.3-9。引用者註。「文中図2の土器」とは、須玖式土器(弥生中期)の甕)
で、ほかの箇所では、

極言すれば、型式学が年代判定のために不要になることがあっても、資料の中にあるパターンを発見するという型式学の役割が不要になることはない。
(上掲書 p.58 ll.5-6)