犬塚康博2008「【書評】『ひらけ、博物館』」『千葉大学人文社会科学研究』第16号

 著者は、以前にも赤松啓介の民博への眼差しを通して、危惧を表明したことがあった(2003年『あいだ』94 論考)。poliは、この、「知的」なもの=博物館と非「知的」なもの=見世物、という二分をまたがる存在としてなぜか想起したのが、相沢忠洋の少年時代の経験である。