J.スティグリッツほか2003『開発経済学の潮流』シュプリンガーフェアラーク東京

 グローバリズムの名のもとに自らの倫理観で他国にコミットしたとき、出来した上のような齟齬のさまざまを拾い、議論してきた学的立場の一つとして、開発経済学がある。このシンポジウムの立役者、ジョセフ・スティグリッツの斬り込み隊長ぶりをみたのは、このページであった。笹子才蔵=山形浩生によるこの訳業を境に、この"斬り込み隊長"の言説が次々と訳出されていった。