考古学を例に。。。

 これは周知のことであろうが、横穴古墳、積石塚なるものの特徴として、単独で在ることは皆無ということがある。いっぽう、これに前駆する段階の高塚古墳と称されるものは、単独、または陪塚という、対象よりも小型の複数の墳墓が付属するに留まる。
 この背景として、文献にある薄葬令とこれの浸透に至って終焉し、同時に寺院の建造にスイッチする、という様相を示し、権力史上、象徴が古墳から寺院にシフトする、というシナリオをほのめかす者もいる。