江見水陰2001『『地底探検記』の世界』雄山閣

 「そのうち、水谷博士の一隊に占拠されてしまったのである!!」みたいなコメントが出んばかりの手に汗握る発見の過程に、poliはわくわくどきどきしましたんなわけね〜だろ、うそじゃボケ
 黒曜石に目がくらんで、大庭城への疑いと同様のものを向けないご一行様。神々しいアホ面さげてなに指を銜えとるか!!
 こんな古き良き考古学の風景もあるのだと、思いました。や、発見成果はすばらしいですけどね。
 崩落がキケンなら、調査もほどほどにしないと、掘っている人間が呑み込まれるのではないかい??あと本当に風前の灯火となっている遺跡は、麓にはわんさかいることを忘れてはいけないのではないかな、と。
 戦後の考古学というのは、そういう、せちがらくもくそったれな世間の中で進められてきたのではなかったのでしたっけ。あ、もはや戦後に非ず。こりゃ失敬。でも、なら尚更だあね。