2007-07-17から1日間の記事一覧

と。まあ、poliの感情はさておいて。

いっぽう、『遠い』には、佐野眞一の感情がやや空回っているような箇所がいくつかあった。 「私らの子供時代は貧しく苦しいことばかりでした。だけど無着先生は、そういう私たちに、作文を書くことを通して懐かしい思い出をいっぱいつくってくれました。でも…

ちなみに。

『遠い』13章に語られる無着の明星学園時代末期は、まさに『滝山』直前期、科学主義教育の萌芽期にあたる。つまりその旗手であった遠山啓は、まさにこの2著を結ぶキーマンとなっていたりする。

佐野眞一1996『遠い「山びこ」』文春文庫

後者は現在刊行されているのは、新潮文庫版である。ホンコロ効果か??? 填め絵は、着々と埋まっていく過程が、佐野の方の序盤に描かれ、埋まった填め絵に立ち尽くす様子が原によって描かれ、埋められた絵がほんとに絵にすぎなかったのだろうか、と危惧が粟…

原 武史2007『滝山コミューン一九七四』講談社