ヴィルノ、パオロ2004『マルチチュードの文法』月曜社

 "見入る"のも、過ぎたるは毒!
になってしまっている。解放という自由の難しさから逃避するために見入っているなら、ほんと毒だね。単系への収束なんて然り。。ひつこい、、、、
 ランシエールは上の自著の方が、「アルチュセールせんせいがおっしゃるには、、、」より『風景の死滅』に連なっているものを捉えているように思う。前著『無知な教師』とセットでかなり重めな球をぶん投げている。。。重。。。(2013/12/07追記:「おっしゃるには、、、」ではなく、彼の年譜上で知られる、訣別を決定づけた著作とのこと。。が。敵・味方と捉える視点が『教師』『観客』の著作に比べ、あまりに青臭く凡庸で、当時の史的叙述や回顧、例えばアルチュセール自身の『未来は長く続く』とかクリステヴァの『サムライたち』みたいなシロモノではないだろうか。ま、この2著が目下の思索なのだしね、、、)