デリダにしても、夢野久作にしても

 それだけではないだろうに!!つまらない読み方してるよな。何でバカの一つ覚えにゆ〜びん、YUBIN、郵便、ナナケタはい?、ZIP_CODE何だそりゃ?うっさいわ!!
 他者へ向けての表象を成す手段のひとつに過ぎないものにいつまでもこだわっていて、彼らは発語と書き言葉の深い溝に気づくところから発露したデリダの事情やとまどいに、はたしていつになったら彼らは辿りつくのだろうか。少なくとも彼らのなかでは当たり前だから触れないのかなんだが知らないが、そのテクストにはどこへやらではないか?
 一方、夢野久作の「瓶詰の地獄」は、確かに超短編作品の傑作であるが、モノローグ、というか聞く奴そっちのけで人物に語らせる彼の作品がpoliの好物で、上に示したのはまさにこれであり異色と称する向きがあるが、それは「ドグラマグラ」にインパクトにおされている批評ではないだろうか。また「死後の恋」(poliはこれで)もそういったモノローグな優品である。