骨を割る

なんて、これではないです。(「ブクロ、サイコ〜!!」だからちがうっつ〜に)シカの打割実験の見学に行ってきました。「ポリ、ちったあ手伝え!!」「すみません」みたいな、いつもの調子でホント見学してきました。
 それにしても、あの直接打撃/間接打撃の打割の2分法から免れた、台石を用いた手法というのは、まだまだ解明は未だし、という感を強くする。
 「ババ、バイポーラーだぁぁっ」とかいって、実際やってみるとまず気づくのは自分に衝撃が返るばかりで手ごたえの不快感。失敗である。なかなか難しい。この難しさの本質は、台石が力を受けとめるとき、面で受けとめるのか?線で受けとめるのか(これはあんま。レアケースやも)?点で受けとめるのか?少なくともこの3点のような目測が果たしてついているかにあるように思う。ポリは、斥力にビリビリとしびれる腕をさすりながら、ややイラっとしながら実感したのは、こういったことだった。
 と、目の前で、若い衆が同じコトをしている。
や〜、きぃっとビリビリっときとるやろね〜たいへんやあね〜うむ、どうだろうねっ
と、薄ら笑い神妙面。さぞかし若い衆は
こぉのぉじじ〜、てめ〜もこのビリビリを味わいやがれ〜
とイラっとキてたやも。だべってゴメンナサイびくびくものです。が、上の実感というのは、やはり今回の骨角類にあっても、石材にあっても、重ねて問い続ける必要を感じる。
 さらに、今回話題にでなかったもうひとつの動作も考えられることを指摘したい。松沢亜生が行った実験にて現れた、割るべき対象を台石に「叩きつける」という技法である。ちなみに松沢氏は、これを近年では「石刃技法の実際」(だったか?旧石器考古学に掲載)、かつては井戸尻の扁平円礫割裂技法の指摘にてこれを示している。(なんか、陳腐にもマジメだねポリ。)