縄文時代の考古学ともなると、立脚点とするそのネタ元(個人的な、ね)

岡本勇1975「原始社会の生産と呪術」『岩波講座日本歴史 1 原始および古代』岩波書店
岡本勇・鈴木公雄・春成秀爾ほか1981『縄文時代の日本』 歴史公論ブックス8 雄山閣
鷲田豊明1996.4「第5章 日本社会システムの起源」『環境と社会経済システム』勁草書房

  • ヒトと自然の主客関係が循環するこの時期の世界を示している3著。岡本は戦後縄文時代研究のキーマンで、先頃逝去した鈴木公雄とともにこの方面の展開を引っ張った。鷲田は環境経済学者としてヒトの側の叙述にあたっている。ここに林謙作2004.5『縄紋時代史』〈1〉や、2004.12『縄紋時代史』〈2〉を挙げるべきかとも思ったが、林の著作は情報量過多で、上掲書に比べ叙述的とはいえないので。