ただ。危惧が含まれているとすれば。

 その国独資にしろ、ミョ〜な協和な在り方にしろ、危惧が含まれているとすれば、特定の少数者で決定すると、一面的な施策や価値判断に収まってしまう、ということであろう。そして。これが協和を求めるフワっとしたものの正体であろう。突如背景の情報なしに尾張氏を出すことに違和感を表明したorenestさんの指摘は、いみじくもこの危うさを衝いている。膠着した少数者間の非対称情報下にて、レモンと成すか、ピーチと転じるか。ともあれ、研究者の"欲望は欲望である"とともに、狭い見識にとどまったその状態こそ、レモンを創出する温床に他ならないのである。