2013/10/26 戦後の日本とフランスにおける埋蔵文化財保護行政『連続講演会<日仏における考古学と埋蔵文化財>』於:日仏会館(恵比寿)

 梅原末治や金関恕の丸パクリか!!とか言わないように。モノとヒトの関係の結び方。これが、この陳腐に響く染み付いた生活観のようなものが、日本考古学の関心の中心にあって、また先の単系の進展観の誘惑に動揺することなく分析するための基底たるものとしてあり続けてきた、のではなかったか。
 poliは、先日の日仏会館のシンポもこの視座で視聴していた。しかしフランスは、あらゆる民族の行き交う経験を多く重ねてきた国であるがためか、モノとヒトの関係の結び方が前提に存在しない点で日本の埋蔵文化財行政と大きく異なるのである。だいたい、政策に翻弄されすぎなんだよ、、フランスって。パトリオティズム擬制だって、あっさりゲロしちゃってた。ゲーム感覚かよ。なんか軽薄。いいね〜日本人。全然政治家信用してないし(笑。)
 日本のそれは、規定とする法規が遺失物法、または古社寺保護法から出発していることからみても、モノという具体者を前提とするのである。(戦後の行政ではこのモノ主体を旧態依然とか遅れているとか断じたようだが、基底にゆるぎはなかったのである)
 この前提に戦前から現在まで守られてきたadvantageについて、関係者を含め周知が乏しい。そのため、図書問題というものが「問題」として認知されないのではないだろうか。伊皿木さんが苦労するわけだ。。。これは「モノとヒトの関係の結び方」をみる前提の忘却へ、モノとヒトの関わりが薄まったその証左であり、だからこそ伊皿木さんたちが表明するような「いくばくかの」危機感となって表出したと思われてならない。が、この困った自明なる状況よ。。。。。もはや風化するかこれは。。。